顧客が金融機関から融資を受ける際に必要となる評価として、顧客より提供される基礎技術データ、地質モデル、貯留層流動モデルを基に、新規開発油田および既存油田の埋蔵量評価、設備に対するテクニカル評価およびキャッシュフローの妥当性評価を実施しました。
地質・貯留層分野に関する作業では、顧客が所有する地質モデルおよび貯留層流動モデルの妥当性を検証し、埋蔵量及び生産プロファイルを評価しました。また、入力データの不確実性を抽出して、感度分析を行い、生産量が予定数量を下回る可能性及び下回った場合の生産量の下限値を調査しました。
生産設備分野に関する作業では、新規開発油田の早期生産スキームに関連する新規設備および既存設備を対象にテクニカル評価およびキャッシュフローの妥当性評価として、以下の項目について顧客が作成した資料等をレビューし、その妥当性の確認および検討を実施しました。
- 開発計画の妥当性
- 既存設備改造に伴う操業停止の可能性
- メンテナンス頻度およびコストの妥当性
- フォース・マジュールの対応および備えに対する評価
- 生産量、CAPEX、OPEXの水準やそのストレスケースの設定の仕方に対する妥当性
また、報告書に対するフォローアップとして金融機関から顧客への報告書内容に関する質問の回答作成を行いました。
このプロジェクトでは地質・貯留層分野から生産設備分野まで一貫して請け負うことができる弊社の特徴が生かされ、各分野の連携により高いサービスを提供することができました。
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