産油国では環境に配慮した持続可能な石油・天然ガス開発が求められており、石油・天然ガス開発現場から排出される各種有害廃棄物の適正な管理と処理・処分が重要な課題となっています。
一方、我が国は公害の教訓や産業廃棄物の処理・処分に関して先進的な技術を有するとともに、循環型社会の構築が進んでおり、諸外国に対して日本の廃棄物管理手法や対応する技術の導入が期待されます。
上記の背景を踏まえ、本調査では中東・東南アジア産油国の国営石油会社における有害廃棄物の管理実態を調査して課題(ニーズ)を抽出し、その課題に対する国内対策技術シーズを調査・整理し、環境負荷低減および操業コスト削減に向けた技術提案につなげることを目的に実施しました。
調査対象国:
・中東6ヵ国(サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、イラン、イラク)
・東南アジア3ヵ国(マレーシア、インドネシア、ベトナム)
本調査の実施項目:
・国営石油会社における廃棄物管理の実態調査
・産油国の廃棄物管理に係る法規制の調査
・国内石油会社の廃棄物管理に関する取組み調査
・国内の廃棄物処理・リサイクル産業に関する調査
・廃棄物に関する国内対策技術の抽出
・技術シーズの将来展開に係る検討
本案件の成果は、産油国国営石油会社および産油国において操業を行う日本の石油開発会社における廃棄物管理の課題解決への活用が期待されるとともに、日本の質の高い技術の海外展開に寄与することが期待されます。
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